第3章:ベタ カタログ
■プラカット
原種ベタ・スプレンデンスの闘争習性を利用して、本種の原産地であるタイでは、2尾の雄を戦わせ、その勝敗を競う賭博が行なわれていました。これを「闘魚」といいます。 闘魚賭博が始まった当初は、きっと多数の野生の雄を採集し、その中から強い個体を選び出して戦わせたのでしょう。
しかし、やがて「強い個体の血統」を固める交配作業が進められ、こうして登場したのが“プラカット(タイ語で「闘う魚」の意)”でした。 肉厚でいかにも力強そうな体型、引き裂かれにくい小さな鰭、噛み付いたら離さない屈強な顎など、このプラカットには、いかにも「喧嘩屋」という雰囲気があります。
しかし、色彩的にもバラエティーがあるため、数年前ぐらいから観賞用のプラカットも作出され、日本にも輸入されるようになってきました。
観賞を目的としてプラカットから
改良されたライアーテールベタ。
本来は闘魚用だが最近は観賞用に輸入される
ようになったプラカット(ブルー&レッド)。
■トラディショナルベタ
プラカットと同じベタ・スプレンデンスでも、原種に比べて各鰭をいっそう大きくし、さまざまな色彩の個体が生ずるよう、交配上の工夫を重ねて生み出された、観賞を主目的とした改良品種がトラディショナルベタです。
今日、日本のアクアショップの店頭で、洒落たガラス容器などに入れられ、手頃な価格で市販されているベタのほとんどは、本改良品種です。
赤、青、白、黄色、ピンク、紫、そしてこれらの色彩のうちの2〜3色が混じり合ったマーブルなど、カラフルで丈夫、しかも手軽に飼えることから今後トラディショナルベタの人気はさらに高まることが予想されます。
レッドはトラディショナルベタの
色彩の中ではいちばん人気が高い。
トラディショナルベタのなかでもっとも
ポピュラーな色彩がブルー系の各色である。
■ショーベタ
ベタ・スプレンデンスの改良品種として最高峰に位置するのがこのショーベタです。主にアメリカでその改良が手掛けられたことから、“アメリカンショーベタ”と呼ぶ場合もあります。
大柄な体格、大きな各鰭と、いっそう際立った華やかな色彩、さまざまな鰭型や尾型など、国際審査基準で定められた美のポイントを競う目的で作出されたのが、ショーベタです。
ショーベタの世界でもブルー系は多い。
こちらはブルーとレッドの2色のショーベタ。
戻る
/
次へ