3:ろ過装置の掃除


《ろ材の交換・本体の掃除》
 ここでは、「テトラOTシリーズ」を中心にろ過装置(フィルター)の機能と掃除のしかたについて説明します。
 ろ過装置とは、ポンプの力によって水槽の水をスポンジや砂、あるいは専用のろ材に送り込み、水を浄化するための装置のことです。
 ろ過装置は、単に目に見えるゴミを取り除くだけでなく、水中に溶け込んだ有毒なアンモニアや亜硝酸を、ろ材に発生したろ過バクテリアによって比較的無害な硝酸塩に変換させるという、目には見えない大切な役割も担っています。
 ちなみに、目に見えるゴミを取るろ過のことを「物理ろ過」、ろ過バクテリアによって水中に溶け込んだ物質を変換させるろ過のことを「生物ろ過」と呼び、ほかにもう一つ、水中に溶け込んだ物質を活性炭などといった吸着物質で吸い取ってしまうろ過のことを「吸着ろ過」と呼びますが、魚の飼育でもっとも重要なのが生物ろ過です。
 「テトラOTシリーズ」には、「バイオバッグ」という専用のろ材が使われています。
 「バイオバッグ」の外側には、生物ろ過をおこなうためのろ過バクテリアが繁殖する場所で、物理ろ過のゴミをこし取るための場所でもある特殊フロス部分があり、中には化学ろ過をおこなうための活性炭が入っています。
 この「バイオバッグ」は使い捨てなので、3〜4週間に1度ぐらいの割で新しいものと交換してください。

テトラ ワンタッチフィルター


OT−30
  
OT−45
  
OT−60
  
OT−W
17〜36cm水槽用
\1.600
45cm以下の水槽用
¥2.400
60cm以下の水槽用
¥3.600
60〜75cm水槽用
¥4.800
   
       

バイオバッグジュニア
OT−30専用
¥200
 

バイオバッグ
OT−45/60,W
兼用 ¥240
 

バイオフォームキット
OT−60/W兼用
¥600
 

ストレーナーフィルター
OT−30/45/60専用
¥390

 ただし「バイオバッグ」を交換したときは、「テトラOTシリーズ」の本体部分は洗わないでください。というのも、本体の内側の水に接している部分にはろ過バクテリアのコロニー(集落)が形成されているので、速くろ過バクテリアを元の状態に戻すことができるからです。逆に、「テトラOTシリーズ」の本体部分を洗う場合には、「バイオバッグ」の交換は1週間ぐらい後にするようにします。


汚れたバイオバッグ
  
汚れたOT
新品のバイオバッグ(左)と約3週間ほど使用したバイオバッグ(右)。
ひどい汚れ具合が良くわかります。できれば、ここまで汚れる前に交換したい。
  掃除を怠ったろ過装置には水線部分に白いカビが、また水中部分にはヘドロを含んだ茶ゴケと水アカが付着することが多い。

 大型の「OT-60」と「OT-W」では、主に生物ろ過をおこなうための「バイオフォーム」を使うことができます(「OT-60」ではオプション、「OT-W」では標準装備)。
 一方、小型の「OT-30」「OT-45」で生物ろ過を強化するためには、ろ過バクテリアが着生しやすい「ストレーナーフィルター」が別売されています。これを装着した場合は「ストレーナーフィルター」だけを別の機会に洗うことにすれば、「バイオバッグ」の交換と本体部分の洗浄を同時におこなうことができます。また逆に「ストレーナーフィルター」を洗うときは、「バイオバッグ」の交換と本体部分の洗浄はしないようにしましょう。
 「バイオフォーム」のほうは、その目的がろ過バクテリアを繁殖させるためのものなので、使用中の「バイオフォーム」を水道水で直接に洗ってしまうと、ろ過バクテリアをカルキで殺してしまったり洗い流してしまったりすることになります。
 そこで、よく洗った洗面器などに水槽と同じ水温の水道水を入れ、「テトラ コントラコロライン」と「テトラ アクアセイフ」を規定量投与し、魚にもろ過バクテリアにも害のない水をつくり、その中で「バイオフォーム」を軽くゆすぐ程度に洗うようにします。
 なお、「バイオフォーム」を洗うのと「バイオバッグ」の交換は、ろ過能力の急激な低下の原因となるため、絶対に同時におこなわないでください。

《インペラー部の掃除》
 インペラーとは、ポンプの力で回転して水を汲み上げるプロペラのような部品で、「テトラOTシリーズ」の心臓部といっても過言ではありません。
 このインペラーにコケや水アカ、ゴミなどが付着すると、水の流量が減少したり、ひどいときにはインペラーがロックして停止してしまうことすらあります。


汚れたインペラー
インペラーの汚れは流量低下や停止を招くことがあります。これほど汚れる前に掃除するようにしましょう。

 こういった事故を避けるために、1カ月に1度はインペラーを取り外して、よく掃除するようにしてください。具体的には、インペラーの羽根1枚1枚の汚れをブラシなどできれいにすることと、インペラーシャフトの汚れを拭き取ることです。また、その際にはモーター部の内側に付着した水アカなども、取り扱い説明書に添って洗浄して下さい。「テトラOTシリーズ」の性能を維持するための簡単な掃除なので、欠かさずにおこなうようにしましょう。


インペラーの掃除
 
洗浄済インペラー
汚れたインペラーは羽根の1枚ずつまできれいに掃除しよう。また、同時にモーターの内側についた汚れも忘れずに掃除しましょう。   ろ過装置の性能に大きく影響するインペラーは、いつもきれいな状態に保ちましょう。


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