5.華麗・アフリカンシクリッドを飼おう
アフリカンシクリッドには、河川に生息するグループ(河川産シクリッド)と湖に生息するグループ(湖産シクリッド)が存在しますが、ここでは、大地溝帯のマラウィ湖やタンガニイカ湖に生息する、丈夫で飼育が簡単な湖産の種についてを紹介します。

【マラウィ湖産シクリッド】

ピーコック(ウタカ)
ウタカの仲間ではもっとも古くから知られている種。丈夫で飼育は容易。

イエローピーコック(ウタカ)
鮮やかな黄色が美しい種で、生息水域の違いによる色彩変異が知られている。

チズルム(ウタカ)
メタリックな輝きが一際目立つ地域色彩変異種。飼育は難しくない。

ゴールデンゼブラ(ムブナ)
もっともポピュラーなムブナのひとつ。丈夫だが性格が荒く混育は難しい。

イエローシクリッド(ムブナ)
同種の魚が別種とされていたこともあるほど色彩の変異に富む。飼育は容易。

イエローストライプシクリッド
(ムブナ)
古くから知られているムブナで飼育はきわめて容易。ただし性格もかなり荒い。

マラウィ湖には、「マラウィ湖産シクリッド」と呼ばれる、比較的大型で色彩的にも華やかなシクリッドが多種類生息しています。

これらマラウィ湖産シクリッドの多くは、産卵したメスが自分の卵を口に含んで口の中で孵化させた後、しばらくの間は育児も口の中で行うため、マウスブリーダー(口で繁殖させるという意味)と呼ばれています。

いちばんか弱い卵から稚魚にかけての時期、親がわが子を口の中で守るという、厳しい生存競争に勝ち残るための自然の智恵といえます。

また、マラウィ湖産シクリッドは、小動物や小魚、動物プランクトンなどを好んで捕食するウタカと呼ばれるグループと、雑食性が強く、岩の表面に着生したコケの中の小動物を食べるムブナと呼ばれるグループに大別されることもありますが、どちらのグループに含まれる種も、観賞用として人気があります。

【タンガニイカ湖産シクリッド】

ネオランプロローグス・オケラートゥス

ネオランプロローグス・ブレヴィス

ネオランプロローグス・ブリシャールディ
シェル・ブリーダーとしてはもっとも早く日本に紹介された代表的な種。 シェル・ブリーダーとしては比較的人気が高い。赤が強い別の1型も知られる。 隠れ家を多数用意すれば雄1尾、雌数尾を入れたハーレム飼育での繁殖も可能。

ジュリドクロミス・トランスクリプトゥス

オフタルモティラピア・ヴェントラリス

キフォティラピア・フロントーサ
独特の色彩と体型を有する種で人気が高い。いくつかの色彩変異が知られる。 遊泳力があるため、比較的大型の水槽でゆったり飼育するのが望ましい。 以前から人気が高い種。大型化するので最低でも90cm以上の水槽で飼いたい。

一方、タンガニイカ湖に生息するシクリッドには、珍しい生態をもっているものが存在します。

シェル・ブリーダーと総称されるネオランプロローグスの一部の種は、ネオタウマというタンガニイカ湖産の巻貝の殻を巣にして、そこに産卵するのです。なおタンガニイカ湖には、マウスブリーダーの種も多数生息しています。


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