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中型魚エンゼルフィッシュとディスカスの世界

中型の熱帯魚といえば、まず思い浮かぶのがその代表的存在ともいえる「水中の天使」ことエンゼルフィッシュ。そして、「熱帯魚の王様」と呼ばれる優雅なディスカスでしょう。エンゼルフィッシュもディスカスもシクリッド科(和名ではカワスズメ科)に属しており、この仲間は全世界で約1300種が知られています。
熱帯魚として古くから親しまれてきたエンゼルフィッシュには改良品種が多く、また、1980年代に世界的なブームとなったディスカスにも改良品種が多く存在します。いろいろな改良品種をコレクションしたり、繁殖に挑戦したりと、エンセルフィッシュとディスカスの楽しみは実に奥が深いものです。

エンゼルフィッシュ

エンゼルフィッシュとは、南米のアマゾン川流域に生息するスズキ目カワスズメ科のPterophyllum属の総称で、現在はエンゼルフィッシュ(P.scalare)、アルタムエンゼル(P.altum)、ドゥメレリィエンゼル(P.leopoldi)の3種が知られています。このうち、エンゼルフィッシュは古くから観賞魚として親しまれてきたため、改良品種も各種が作出されています。

エンゼルフィッシュ
エンゼルフィッシュ
すべての改良エンゼルの原点となったscalare種。まれに輸入される野生個体は日本の水質にしっかりと合わせる必要がある。
アルタムエンゼル
アルタムエンゼル
scalare種とは違って繁殖が難しいaltum種は、そのほとんどが野生採集個体だが、近年になって養殖個体もわずかに出回るようになった。
レッドテールキャット
ドゥメレリィエンゼル
「第3のエンゼル」などとも呼ばれることがある原種で、輸入されてくる数はあまり多くない。いったん日本の水質に慣れれば飼育は容易。

ディスカス

ディスカスとは、南米のアマゾン川流域に生息するスズキ目カワスズメ科のSymphysodon属の総称で、現在は2種5亜種、つまり、ヘッケルディスカス(S.discus discus)を基亜種にして、それにウイリーシュワルツィーディスカス(S.d.willishwartzi)を加えて2亜種とし、グリーンディスカス(S.aequifasciatus aequifasciatus)を基亜種として、それにブラウンディスカス(S.a.axelrodi)とブルーディスカス(S.a.haraldi)を加えて3亜種とする考え方が中心となっています。また、養殖による改良品種も各種が作出されています。

レッドターコイズディスカス
レッドターコイズディスカス
ブルーのホリゾンタルラインの幅が広い個体や、逆に狭い個体などバラエティーに富む。また、地色の赤も濃淡の個体差が見られる。
ターコイズディスカス
ターコイズディスカス
いわゆる「ベタ青ディスカス」と呼ばれるタイプで、ブルーの濃淡の違いや体型の違いによってさまざまな品種に分かれている。
ヘッケルディスカス
ヘッケルディスカス
体の中央のバーチカルストライプが特に太いのが特徴。生息水域の違いによって体色が異なるいくつかのバラエティーが存在する。


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